こんにちは。
タイトルだけ見てもし何のことかわからない方は、こちらの記事を先に読んでみてください。
今日は事件について今までで分かっていることや、今後についてのお話です。あまり気持ちのいい話ではないのでここから先読み進めていただくのは慎重にお願いします。
ちなみに私たち遺族はメンタルプログラムを継続的に受けていますのでご安心ください。
事件の詳細
※話せる範囲のお話です。
義父を殺害したのは麻薬組織グループのメンバーでした。
事件の数日前、義父は彼らに直接「こんなことしてはだめだよ。」などと、悪いことから足を洗うよう説得のような話をしていたことがわかりました。
事件の前日、義父は警察署に行き彼らの存在を地元警察に知らせたようです。
犯人は2人組。
そのうちの1人は2023年の夏ごろに逮捕されました。
いまだ犯人のうち1人は逃走中です。
。。。
とても短くお話するとこのような感じになります。
最後まで立派な人だったようですね。
警察官の旦那の正義感は、父親譲りだったのかもしれません。
事件から1年以上が経過していますが、
私たちが現在皆様にお知らせできる情報はここまで。
それには理由があります。
事件について
2024年3月23日現在の話です。事件についての詳細をお伝えすることが難しくなりました。理由は、国を超えた大規模捜査に発展してしまったからです。
発端は義父の殺害でしたが、その後1年足らずで義父以外に10人の市民が殺害されました。
犯人はコスタリカの”麻薬カルテル”に所属していました。
麻薬カルテル(まやくカルテル)は、麻薬の製造・売買に関する活動を行う組織。麻薬の所持、売買、使用等は、多くの国では制限が掛けられており、組織は非合法な存在となる。Wikipediaより引用
このカルテル、エルサルバドルやコロンビアなどとも繋がりが深く、とにかく慎重に調査をする必要があるそうです。地元警察だけでなく特殊部隊やもっと大きな警察組織が先導してこの事件について捜査することになりました。
なので、知っている情報をそのままお伝えすることが、たとえ日本語であったとしても出来ないのです。
相手はすでに私の旦那の存在も知っているでしょう。
旦那はコスタリカでも私服警察と共に行動しなければいけない場面もあります。それだけ危険だからです。
こちらに危険が及ぶかもしれない。
そして、今捜査してくれている警察の足を引っ張るような行動をしてはいけない。
そんな状況です。
本来、寄付を集めた側として、しっかり詳細を支援者様には伝えていく義務があると思っています。
私もしっかりお伝えしようと思っていました。
なのでこんなことになって、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
中には「貰うだけ貰ってなにもバックしないなんて」と思われる方もいると思います。
「出来なくなってしまいました」としか言えないです。
この事件は解決するかもわからないです。
数十年かかる場合もあるかもしれません。
またその時にお伝えできたらと思います。
旦那はこの1年間で、4度コスタリカに行きました。
地元警察からは、身の危険があるのでしばらく来ないようにと言われたようで、今後しばらくはコスタリカに渡航することは無いと思います。
何か新しい進展があれば行く。といった感じです。
SNSで拡散すること
最後に、この事件についてではなく「一般的な事件をSNSで拡散すること」について私からお伝えしたいことがあります。
世の中には、ニュースや新聞記事、ネット記事にならない事件がごまんとあります。
その中には事件の大小に関わらず、記事に出すことが捜査の弊害になる場合があるのです。
SNSをたくさんの人が使うようになって
「この事件は記事になってない!」
「記事が少ない!」
「記事に詳細が書かれていない!」と
【良かれと思って】SNSで拡散しているケースをたくさん目にします。
もしかしたらその事件は全貌が見えるまで時間がかかっていたり、捜査段階で関係者が複数いたり、別の側面から慎重に捜査しなければいけない事件なのかもしれません。
それを、私たちのような一般の市民が正義感で良かれとおもってたくさんの人に拡散してしまうと、捜査が遅れたり、犯人グループに情報が渡ってしまったり、場合によっては未解決のままコールドケースになってしまう場合があるのです。
日本でもアメリカでもこれは同じ。日本語でも英語でも同じです。
なので、事件がニュースになっていない場合や詳細が書かれていない場合もたくさんある。いや、そっちのほうがむしろ多い。そしてその理由は何かあるのかもしれない。と、拡散する前に、少し立ち止まって考えてみてほしいです。
私の義父の事件のように。
私も、出してもいい情報しか出していません。
そういう事件が世の中の大半を占めています。
それでは、長くなりましたが、
ここまで見てくださった皆さん、
会いたい人には会えるうちに会ってください。
「また今度」が二度と来なくなる前に。