Aiy-yue-kwee’ Nee-kee-chue!
皆さんこんにちは、
亜希ダウニング(aki_downing)です!
カリフォルニア州のネイティブアメリカン”ユロック族”に嫁ぎ
先住民の土地でのびのび楽しく暮らしています!
みなさん!「私はネイティブアメリカンです」と名乗ったことありますか?
もちろん無いですよね。日本人ですもんね。笑
アメリカで産まれたら「アメリカ人」になりますが、
「ネイティブアメリカンである」というのには証明が必要なんです。
- 在米セキュリティカウンセラー
- オンラインコミュニティ『LinkUp』代表
- 岩手県陸前高田市国際姉妹都市サポーター
- 翻訳者・逐次通訳者
- Webライター・Webデザイナー
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- 岩手県陸前高田市
国際姉妹都市サポーター - 翻訳者・逐次通訳者
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ネイティブアメリカンの証明には何%の血統が必要なのか
これの答えは「各部族によって基準が違う」です。
もともとネイティブアメリカンは、部族ごとに独自の文化や言語をもっていました。それが突然ヨーロッパからの白人によってすべての権限を奪われ「ネイティブアメリカン」とひとくくりにされるようになったのです。のちにその部族の権限は各居住地内でのみ有効となります。
そう。部族にはそれぞれ独自の国家があり、それは現在も各部族のもつ”Reservation(特別保留地)”の中で一番強い権限をもつのです。
このReservationの中では「白人の決めた権限」はありません。
つまり、どの部族にも独自の基準があるのです。
血の量で判断する部族もあれば、血統で判断する部族もありますが、「ネイティブアメリカンの割合」の基準が何であれ、その人が部族の一員になれるかどうかの最終決定権を持つのは、その部族の登録事務所なのです。
誰でもインディアンの遺産を主張することができますが、正式な資格を与えることができるのは部族だけ。
一部の部族では、個人に資格の取得を許可する前に、最低限の学位を満たしていなければならないところもあります。
いくつかの部族の例を挙げます
50%(2分の1)の血統が必要な部族
- Miccosukee Tribe of Indians of Florida
- White Mountain Apache Tribe, Arizona
- Yomba Shoshone Tribe, Utah
25%(4分の1)の血統が必要な部族
- Navajo Nation, Arizona, Utah and New Mexico
- St. Regis Mohawk Tribe, New York, Canada
- Shoshone Tribe of the Wind River Reservation, Wyoming
12.5%(8分の1)の血統が必要な部族
- Karuk Tribe of California
- Upper Skagit Indian Tribe of Washington
- Sac & Fox Nation of Missouri in Kansas and Nebraska
6.25%(16分の1)の血統が必要な部族
- Iowa Tribe of Oklahoma
- Confederated Tribes of the Grand Ronde Community of Oregon
- Eastern Band of Cherokee Indians, North Carolina
証明ができても支援を受けられるとは限らない
多くのネイティブアメリカンは、貧困の問題を抱えています。
そして残念なことに、アメリカにいるほとんどの人が「米国政府が与えている保証はネイティブアメリカンのニーズを満たしている」と考えているのです。しかし実際には、連邦政府の条約上の義務は満たされていないことが多いです。さらに連邦政府は給付金を支給する前に、一定の最低条件を満たすことを要求しています。
連邦政府は、ネイティブアメリカンと条約を交わしているにも関わらずその義務を怠り、自らは義務を果たさないのにネイティブアメリカンには給付金の受け取りの条件を満たすことを要求しているのです。
なんてジャイアンなんだ連邦政府。。。
その一つが血統濃度。
例を挙げると、チェロキーインディアンの東部バンドは、部族登録のためにチェロキーの血の16分の1の最小値を要求していますが、高等教育補助金を受け取るにはは、ネイティブアメリカンの血の割合が4分の1を持っていることが条件になるのです。
つまり「部族の一員であるという証明に必要な血統はそれぞれの部族によって異なるが、連邦政府からの福利厚生や補助金を受け取れる条件は血液の25%がネイティブアメリカンの先祖からのものである必要がある」ということです。
これ、例えば日本で考えたら。
ヨーロッパから突然人がやってきて
「今日からここはアジアという一つの国にします!話していいのは英語のみ!あ!そこの日本族!君たちが使っていいのはこの東京というエリアのみ!その他の地域は我々が管理する!この東京というエリアだけが君たち日本族の法律を使っていいぞ!それから君は?東京の血が入ってる?え、8分の1?じゃあ支援はできないなー君は日本族の証明書もないんでしょ?じゃあ君はただのアジア人!」
そういう事です。この恐ろしさ、すこしわかっていただけましたか?
実際私の家族のユロック族も、もともとは広大な土地を所有していましたが、そのほとんどが奪われ、このReservation(特別保留地)という土地で過ごす事を強制されたのです。
そして血統濃度が低いというだけで、部族の一員にはなれず「アメリカ人」という大きな枠でしか自分を証明できなくなったのです。
ネイティブアメリカンの血統証明とは
ネイティブアメリカンの血統証明書とは、特定の部族の構成血統度、または申請者の先祖代々の全部族の構成血統度を示す非常に重要なものです。
血統証明書が発行されると、その血統濃度によって様々な支援が受けられます。
それについてはまた後日ブログの記事にしたいと思います!
ちなみに義母は100%ユロック族。旦那は50%、息子は25%です。
アメリカで生まれたり、アメリカ人との子を産むと政府からBirth Certificate(出生証明書)がもらえますが、ユロック族であるという証明書も申請をすると発行されます。
それからこういった証明書は持ち歩きができないので、部族のオフィスに行ってTribal ID(部族の身分証)を発行します。
これで、このIDを見せるだけで支援を受けるのに必要な手続きがスムーズにできるようになります!
まとめ
日本人でいると、自分がどこに属してるかなんて考えたことが無いですよね。私も「東京生まれの日本人」ってだけ。
こうやって血統やら血統濃度やら何%やら話してると、、、
どうも犬とか競走馬の話をしているようで。。。
つい頭の中にオグリキャップやディープインパクトを思い浮かべてしまう、
とっても失礼な日本人なのでした。。。(許してねネイティブアメリカンのみんな!笑)
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