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アメリカ先住民月間!11月はNative American Heritage Month

Aiy-yue-kwee’ Nee-kee-chue!

皆さんこんにちは、

亜希ダウニング(aki_downing)です!

カリフォルニア州のネイティブアメリカン”ユロック族”に嫁ぎ

先住民の土地でのびのび楽しく暮らしています!

みなさん!アメリカにとって11月はどんな月かご存知ですか?

【Native American Heritage Month(ネイティブアメリカン文化遺産月間)】

呼び方は、各地で様々あり、

  • National Native American Heritage Month
  • Native American Indian Heritage Month
  • Native American Heritage Month

などなど。。

どれも同じ事柄を指しますが、ここではNative American Heritage Monthで統一していきます。

今日はこちらについてお話をします。

この記事を書いた人
  • 在米セキュリティカウンセラー
  • オンラインコミュニティ『LinkUp』代表
  • 岩手県陸前高田市国際姉妹都市サポーター
  • 翻訳者・逐次通訳者
  • Webライター・Webデザイナー
この記事を書いた人
  • 在米セキュリティカウンセラー
  • オンラインコミュニティ『LinkUp』代表
  • 岩手県陸前高田市国際姉妹都市サポーター
  • 翻訳者・逐次通訳者
  • Webライター・Webデザイナー
もくじ

Native American Heritage Month とは

1990年8月3日、当時の大統領ジョージ・H・W・ブッシュは、11月を”Native American Heritage Month”と呼ぶと宣言しました。ネイティブアメリカンが彼らの文化、伝統、音楽、工芸品、ダンスなどをアメリカ全土に住む人々に共有するための場を提供することを目的として作られました。

アメリカ先住民を称えるこの画期的な法案のおかげで、ネイティブアメリカンは自分たちのコミュニティ・市・郡・州に向けて、彼らの歴史や文化を理解してもらえる機会を得ることができたのです。

連邦政府機関は、ネイティブアメリカンの歴史・権利や文化、現代彼らが抱えている問題に関する教育プログラムを、この11月に積極的に提供することを教育者に推進しています。

この法案は、北米の歴史とネイティブアメリカンの多大な貢献と重要性を、アメリカに住む人々に届けられる重要な役割を果たすことになりました。

しかしそんな表向きな役割とは別に、ネイティブアメリカンがこのNative American Heritage Monthを通して最もやりたいことがあります。

それは各部族が大切なアイデンティティを取り戻すことです。

現在、全米には574の連邦政府公認の部族と324のネイティブアメリカンの保護地区があります。

Native American Heritage Monthでは実際に何をしているのか

ネイティブアメリカンの歴史は、長い間ヨーロッパから来た白人の目を通して語られてきました。

アメリカ人が教わった歴史を変えるためには、本来尊重されるべきだったネイティブアメリカンの遺産や文化があることをアメリカに住む全ての人が理解しなければならないのです。

そのためNative American Heritage Monthは、ネイティブアメリカンの存在を認識し讃えるために欠かせない月間となるべきなのです。

アメリカの学校で教育を受けているほとんどの人が、ネイティブアメリカンについての事実を知らず、ネイティブアメリカンが絶滅していると思っている人も少なくありません。そういう人たちのために、この”Native American Heritage Month”があります。

11月には全米の各地でネイティブアメリカンのイベントが開かれます。彼らは、アメリカに渡ってきたヨーロッパ人によって行われた過去の大量虐殺・不正を明らかにするだけでなく、ネイティブアメリカンと非ネイティブの間にある誤解やわだかまりを取り除くために活動しているのです。

そして私がこうして日本のみなさんに向けて、ネイティブアメリカンについて発信しているのも、この”Native American Heritage Month”という素晴らしい取り組みのおかげだと思っています!!

若い世代が発信していること

The university’s Native American Student Organization (ネイティブアメリカン学生組織:以下、NASO)は「毎月が”Native American Heritage Month”です」 と常に伝えています。

NASOの共同声明が出した記事を引用し、私なりの翻訳をしました。

先住民は毎日欠かさず、自分が先住民であることを誇りに思っており、自分たちの祖先を想っています。先住民であることは変わることのない、一生続く事実です。先住民族の歴史に関して最も重要なことは、真実を語ること、侵略者のバイアスを取り除くことです。アメリカで暮らす全ての人は、常にどこかの部族の土地にいることを忘れないでほしいのです。ネイティブアメリカンに対する悪意のある間違った情報やステレオタイプと戦うために、私達についての正しい歴史を、アメリカに住む全ての人が若い頃から学んでいく必要があると考えています。※”Indigenous Peoples Day”とは毎年10月の第2月曜日にある祝日のことです。


https://news.ucdenver.edu/native-american-heritage-month-thanksgiving-thankstaking/

\Indigenous Peoples’ Dayについてはこちら

”Native American Heritage Month”とは別に、多くの先住民はアメリカの感謝祭を批判的に捉えているのはご存知ですか?

彼らのなかには、この日を”ThanksGIVING” ではなく”ThanksTAKING”と呼ぶ人も少なくありません。

ネイティブアメリカンから土地、人や文化を”TAKE(取る)”しそれを宣言した日は決して”GIVE(与える)”する日ではないと。ユロックをはじめ、全米の多くの部族が言い続けているのです。

感謝祭の真実についてはこちら

11月になったら

この記事に辿り着いたあなたに、この機会にぜひやって欲しいことがあります。

11月では全米各地でネイティブアメリカンがたくさんのイベントを行います。そのイベントが何を讃えているものなのか、何を伝えたくて行っているイベントなのか、ほんの5分でいいので調べて、考えてみてください。

インターネットやSNSに出回っている”日本語で書かれた”情報の多くは【侵略した側】からの目線で語られているものが少なくなく、間違った情報をあたかも本当かのように書いているものが数多くあります。それらを事実として受け取らないよう、しっかりと情報は精査してください!

そしてそこで得た”正しい”情報をもとに、ご家族やご友人とコミュニケーションを取ってみてほしいのです。

どんな人でもいいです。ぜひ一度、話をしてみてください。

しかしひとつ注意点があります。日本人が住む地域の多くはネイティブアメリカンを身近に感じる事はないと思います。あなたの所属するコミュニティによってはこれらの会話をするのが難しい場合もありますので、その場合は無理に話をする必要はないと思っています。

例えば、ネイティブアメリカンのコミュニティにいる私は、白人の話題、白人が作ったものの話題をするのは非常に気を使いますし、まずコミュニティに受け入れてもらえることを優先して生活しています。

なので、居心地のいい空間を作ることを優先してくださいね!

まとめ

アメリカの文化に馴染みのない人は、11月をいいきっかけとして、知り合いのネイティブアメリカンに声をかけてみてください!(周りにいれば笑)

きっと相手は驚くと同時に、積極的に部族について話してくれると思います。

ネイティブアメリカンの中には日本という国をとても尊敬してくれている人もいます。

なぜなら日本は過去一度も植民地にならなかった国。そして存在する”世界最古の国”が日本です。ギネスにも登録されていますよ!王朝が1度も滅びる事なく存続してきた唯一の国です。長い歴史の中で”日本はずっと日本”だったのです。

どうですか?ちょっと日本人であることに誇りが持てませんか?笑

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